• 2016.12.12

クリスマスはもうすぐそこ!クリスマスツリーに使われる木について予習してみた[樅]

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photo via Evelyn

もうすぐクリスマスですね。 先日のトーキョー出張で都会のクリスマスムードに戸惑いを隠せなかったハダです。田舎で暮らしていると季節の移ろいには敏感になるものの、季節のムードには鈍感になってしまいがち。   いよいよ迫ったクリスマス、日本中のサンタさんがプレゼントとパーティの準備に忙しくされているかと思います。   さて、家族でクリスマスを過ごすうえで欠かせないもののひとつがクリスマスツリー。自宅でのパーティ、こどもと一緒にクリスマスツリーの飾り付けをすればいっそう盛り上がりますよね。   改めて考えてみると、クリスマスツリーのことって知っているようで知らないものです。何の木だっけ?という方も多いのではないでしょうか。ということでクリスマス直前の予習がてら調べてみました。 fir2

photo via Manuel Will

クリスマスツリー、何の木か知ってますか?

クリスマスツリーには何の木が使われているか… その答えは「樅」です。  

  全っ然、読めないですね(笑) …答えは「モミ」。そう、モミの木です。   モミの木について、簡単にまとめてみました。
  • マツ科モミ属の常緑針葉樹。北は秋田県〜南は屋久島にまで分布
  • 語源には、一箇所に集まって風ともみ合うところから「揉み」とする説や美しい萌黄(もえぎ)が語源という説、神聖な木で信仰の対象となっていたことから「臣の木(オミノキ)」が転じて「モミの木」となった説など、諸説あり
  • 木部はに白みがかっており、年輪が明瞭で幅が広い。建具や家具、包装木箱やパルプ材に利用される
  • 香りはほとんどなく、精油部分には悪臭を消すなどの特性があることが知られている。抗菌作用やホルムアルデヒドを除去する働きがある。
  モミの木=クリスマスツリーというイメージが先行してしまいますが、さまざまな用途があることが分かりました。 マツ科であるため乾燥時の捻れ・曲がりが生じやすい一方、白く美しい木目や匂いがないことから、冠婚葬祭に関わるもの(結納台、御札、棺おけ、卒塔婆)や陶磁器や漆器などの保存箱として利用されているようです。 fir1

photo via Markus Spiske

モミの木はどこで買えるの?

海外ではクリスマスに合わせて何百万本ものモミの木が販売されたり、自分で好きなサイズに切ることができる「モミの木狩り」ツアーなんてのもあるそう。 日本にも分布するモミの木。でもどこで買えるのか分からないという方も多いと思います。   本物のモミの木が購入できる有名どころではIKEAがありますね。なんと値段は2,500円程度!毎年すぐに売り切れてしまうんだとか。 IKEA以外にもインターネットでも購入できるお店がたくさんあります。でもさすがに本物の木だけあって、樹種もサイズも値段もかなりバラつきがあります。   ただ、庭に植えてモミの木の成長を見守るならまだしも、クリスマスに飾り付けして終わりってのはもったいない!だって本物の木ですから。クリスマスツリーとして楽しんだ後も木を楽しめる提案ってできないものでしょうか? tokudameiboku

photo via 徳田銘木

国産クリスマスツリーがあってもいいじゃない

よくよく調べてみると、クリスマスツリーにはウラジロモミ、ドイツトウヒ、ゴールドクレストなどさまざまな樹種が利用されているようで、値段もピンきり。 でもわざわざ高いお金を出して買わなくても、クリスマスツリーに使えそうな木って山ん中にあるよー!と思ってしまうのは材木屋だからでしょうか。   みんなの材木屋が販売する内装材などの原料となる丸太は50年以上生育したスギやヒノキがメイン。そして、20-30m近く高さのある木でも使われるのは根本からおよそ半分程度。上の方(林冠部)は枝が多かったり、直径が均一でないため、丸太としては使われず、山では切り捨てられてしまうことがほとんどです。間伐過程ではたーくさん発生するんですよ。   そのスギやヒノキの林冠部ってクリスマスツリーにぴったりなんじゃないか! クリスマスツリーとしての役割が終わったあとは、葉を落として、皮を剥がして、乾かして、適度に枝を払い落としてコート掛けや帽子掛けにしたらおもしろいかなぁ、なんて妄想が膨らむのでした。まずは我らが製造所の入り口にでも飾ってみようかしら。
 
三重大学を卒業後、国産材専門の木材商社を経て、西粟倉村へ移住。新たな木材流通をつくるためプロユースの営業を担当。山を走り回ったり、狩猟をしたり、DIYに勤しんでいます。
個人ブログも書いてます → http://hadatomohiro.com/