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よみもの

  • 2016.05.12

【DIY】六畳間・和室の畳を剥がして6時間でフローリングに張り替えてみた

和室から洋室のリフォームは、憧れでありながら、なかなかハードルが高いのが現状。

改装して今よりもっと和室を生かしたいと思う一方で、疑問や不安が目の前で立ちはだかってしまい、いっこうに重い腰はあがりません。ぼく自身もそのひとりでした。


我が家には和室が2部屋あります(※)。1部屋はかろうじて寝室として使っているものの、もう一つの六畳間はまったく活用できていません。引っ越しして1ヶ月と経たないうちに、洗濯物干し用の部屋と化してしまいました。一人暮らし男子あるあるです(笑)。

※田舎なので部屋数が多いのです…


とにかくもったいない。畳を剥がして無垢のフローリングを張って、オサレなリビングとして活用したい!

 

「和室を使っていなくてもったいないのでフローリングに張り替えていいですか?費用は自分で持つのでお願いします!」と正直に大家さんに相談したところ、幸いにも改修許可をいただきました。

 

よっしゃ、やるなら今しかない!ゴールデンウィークのお休みを利用してフローリングの張り替えに挑戦しました。


>>ユカハリ・タイルを使った和室DIY記事はこちら<<

【ハダッチ和室DIY計画】

  • 広さ:六畳
  • 部屋の種類:和室
  • 作業人数:2名(素人)
  • 材料:フローリング(3cm厚)を11㎡分
  • 使った道具:えんぴつ、定規、丸ノコ、とんかち、ボンド、インパクト、ビス、 くぎ抜き、鉋、蜜蝋ワックス
  • 総作業時間:6時間

 

六畳和室を無垢フローリングの部屋へDIYするぞ!

工程は大きく分けて以下の5つです。

  1. 部屋の間取り計測
  2. 材料の拾い出し、カット
  3. フローリングを張るまえの下地作り
  4. フローリング施工
  5. 塗装

 

1)部屋の測定

 

改修する部屋は一般的な六畳間、およそ11平米弱。メジャーを使って部屋の幅や奥行きを測ります。

一辺の長さを測るにしても、何度か複数箇所を測ることで、場所ごとの小さなズレを確認することを忘れずに。我が家もきちんと測ってみると最大5mmほど部屋のズレがありました。 認識しないままにフローリングを張り替えてしまうと余計な手間がかかってしまうので要注意です。

 

2)材料の拾い出し、カット

 

今回使った木材は2種類。

ユカハリ・フローリング すぎ・3cm厚・節あり

この3cm厚のフローリングを使って床面を施工していきます。

3cm厚のフローリングの良い点は、厚みがある分踏み心地がよく反りにも強い点や、断熱効果も期待できる所です。

中でも今回の一番の理由は、敷居との段差を発生させないため。厚み約5.5cmの畳を撤去してフローリングを張っていくので、下地とフローリングの厚みの合計が5.5cm未満だと段差が発生してしまうのです。

3cmを選ぶデメリットとしては、厚みがある分一枚一枚が重く取り回しがしにくい・のこぎりだけではカットが難しい所と、一箱単位(販売形態にもよります)の入数が少ない場合は厚みの薄い物にくらべて 必要箱数が増える点でしょうか。



ユカハリ・タイル(すぎ・12mm厚)をバラバラにした内のパーツの1枚。(5分の1枚)裏面のゴムも剥がしました。

こちらは今回はフローリングとしては使用せずに下地として使っていきます。(他の物でも代用可)

3cm厚のフローリングと1.2cm厚のタイルパーツを2枚重ねると、厚みの合計が計5.4cmになりました。



3cmのフローリングの下に板を2枚重ねることで、一般的な畳の厚み(一寸八分)とだいたい同じになりました。これで畳からフローリングに張り替えた際の厚みのズレはほぼ解消できる!という算段です。


ちなみにこちらの記事では、全面にスタイロフォーム(断熱材)を敷くことで厚みを合わせて段差を解消しています。


板の準備について


さて、床材として3cm厚のフローリングを用意しましたが、次はどういう風に板を並べていくか計画を立てていきます。

部屋の奥行きが3825mm。用意したフローリングの長さが1,920mmなので、縦に2枚並べればで部屋を横断できる!ということで長さを1,912mmにカット、2枚つなげて3824mmに。

 

そして互い違いに床板を貼る「千鳥貼り」にするため、短い956mmにカットした板も用意しました。この2種類を組み合わせて交互に貼っていきます。


千鳥張り。

ちなみに、必要なフローリングの枚数はこちらの平米に合わせたタイル枚数の数え方
を参考に枚数を出しました。

 

3)下地施工

 

材料の準備が終わったところで、下地の施工に取り掛かっていきます。 まずは部屋の畳を剥がしてみることに…。

\とりゃー!/

畳の下がどうなっているか、ドキドキしながら剥がしたあとに出てきたのはベニヤ板。以外に表面も劣化しておらず、非常にきれいな状態でした。 何箇所か釘が頭を出していて施工時に危険だったので、とんかちで叩いて頭を隠しておきましょう。


もし畳を剥がした下のベニヤ板が腐っていた場合は、ベニヤ板も剥がして新しい板を張る必要が出てきます。また、畳の下の構造は住宅によって違うので、計画を立てる前にまず畳を持ち上げて、状態を確認してもらうのが良いかもしれません。


下地の状態も確認したところで、いよいよ作業を開始していきます!



下地用に用意した板を部屋の端から並べていき、長さが余る壁際の部分を丸ノコを使ってカット。

下地材なのであまり神経質にならず、大まかにカットしていきました。



下地の施工はこんな感じです。部屋の奥行き方向にフローリングを張っていくので、それと交差するように施工していきます。 固定はインパクトドライバーを使ってビスをバシバシ打っていきました。


事前にカットしておいたフローリング材の長さに合うように注意して、調整しながら施工していきます。

 

これで準備は万端。
次はいよいよ下地材の上からフローリングを施工していきます!

 

4)フローリング施工

 

まずは、引戸のある入口付近からフローリングを貼っていきます。雌実方向(凹型)を敷居側に向け、端部分はビスで固定できないので下地材を増やし、木工用ボンドを使って固定。

 

※雌実とは
縁甲板や各種フローリングの継ぎ目の一方が凹で、相手側が凸に加工されていることをいいます。一般的に雄実(凸型)と雌実(凹型)で仕口になります。




フローリングをはめ込み、とんかちでトントンカンカン。直接とんかちを当ててしまうとせっかくのフローリングが凹んでしまうので、”あて木”をあてるのをお忘れなく。カット作業の時にでた端材で十分です。


実(さね)同士がはまるように1枚1枚確認しながら貼っていきます。


そして、フローリング両端部の木口面を紙やすりでささっと削る。長さを測り、端にぴったりと収まるように丸ノコでカット。


ちなみにビス(釘)はちょっと長めの65mmを使用しました。
フローリングの厚みが分厚いことと、下地材の厚みが24mmあることを考慮し、斜め下方向にビスを止めても下地下のベニヤ板まで届くような長さのものを購入。

フローリングに使用したすぎは性格上、白身と赤身(もしくは黒っぽいものも)と、色味のバラつきがあります。今回は白身の列、赤身の列と分けながら貼っていきました。

 

入口付近はよくとおる場所なので木目がきれいなものや節が少なめのものを選んだのは材木屋としてのちょっとしたこだわりです。

 

DIYならでは、諦めの美学集

だいぶ張り進んできた所で、写真のようにすき間が気になる箇所も出てきました。ほんの2mmのすき間が憎い…。

大工さんだったらきれいに収めてしまうのだろうけど、ここはDIY初心者のご愛嬌ということで神経質になるのはやめておきます(というか諦めました)。



壁際も長手方向にも2〜3ミリ程度のズレが出てしまいました。 きちんと角度を揃えてカットすればもっと目立たなくなるのでしょうが、DIYなのでこのくらいはしょうがないものとして進めていきます(また諦めました)。




休憩をはさみつつ、なんとか最後の幅寄せの工程までたどり着きました。

 

一番端に入れるフローリングは、壁との距離を測った上で、幅をカットし雌実(一部)もカットしたものを用意しました。これを最後にパコーンとはめてしまえばおしまいです。

フローリングの張り始めと同じようにビスで止めることができないので、ここもボンドを使って下地材に直接張り付けていきます。



が、しかし!!しっかり収まる予定が5mm以上の溝ができてしまいました。算段が甘かった…! これは暮らしてみて気になるようならば、巾木をつくって上から覆い隠そうと思います。

 

※巾木とは
床と壁の継ぎ目にあたる壁の最下部に取り付ける横木のこと。傷みやすい部分を保護するために設ける見切り材でもある。

 

5)塗装

 

さあさあ、最後の大切な仕上げです。塗料は三重県尾鷲市の小川耕太郎∞百合子社の未晒し蜜ロウワックスを使いました。

蜜ロウとエゴマ油、2種類の原料からできた安心安全な自然由来の塗料です。塗装すればほんのり濡れ色になって艶が増し、撥水効果も期待できます。また、木のひび割れの原因にもなる乾燥を防ぐためにも塗装しています。

 

ついに完成!

 

畳を剥がしてから塗装を終えるまでにかかった時間はおよそ6時間!けっこう早いっすね! ゴールデンウィークに西粟倉に遊びに来ていた父にも全力コミットしてもらい、早朝7時から2人でせっせと床を張っていきました。

こちらがビフォーの写真。さあ、お次はアフター!



どうでしょうか?殺風景な六畳間の和室でしたが、床を杉の無垢フローリングに張り替えたことで、だいぶ明るい印象になりました。

 

DIY初心者なりに手探り状態でフローリングを張っていきましたが、父の助けもあって想像以上にしっかりとした仕上がりに。父よ、ありがとう。 30mmの杉の無垢フローリングがどれくらいの快適さをもたらせてくれるのか非常に楽しみです。暮らし続けて使い込んでいくうちに味が出るといいな。

 

床を張り替えてみたら、不思議なものでこの和室をもっとイジりたくなってきました。今度は図面も引いて大型のモノ、例えばベッドでもつくってみようかな。

 

張りたてホヤホヤのフローリングの上であぐらをかいて、DIY記念に奮発して買った、いつもよりちょっとリッチな缶ビールは、いつもよりも身体に染み渡る感じがしたのでした。

 


>>ユカハリ・タイルを使った和室DIY記事はこちら<<

三重大学を卒業後、国産材専門の木材商社を経て、西粟倉村へ移住。新たな木材流通をつくるためプロユースの営業を担当。山を走り回ったり、狩猟をしたり、DIYに勤しんでいます。

個人ブログも書いてます → http://hadatomohiro.com/