• 2017.03.22

カベハリをした壁の「ぬくもり」とは?約2℃の差がもたらす、快適度の差。


先日からなごり雪が降っている西粟倉村では、今日の朝は光があたってダイヤモンドダストのようなきらきらの結晶が降っていました。ほんのひと時だけでしたが「まだ続く寒さももう少しよ。」と春の風が話しかけてくれているようでした。


体感で春を感じるにはまだまだ寒い西粟倉村。ふと先日カベハリをした事務所の壁を観察(新商品施工を観察中です)しているとカベハリした壁の表面が冷たくないのです。そこで実際に温度を測ってみました。



みんなの材木屋で使っている計測器はデジタルサーモメーター、対象物に触れなくても温度が図れる赤外線放射温度計(-50~380度)。レーザー光が出て、その点をばっちり測ってくれます。



手で触れてみると低い気温によって冷た~い元の壁と、冷たく感じない『カベハリの壁』。 室温24.5℃の条件下、カベハリの壁は23.1℃、元の壁は20.2℃で、表面温度の差は約2℃。「木のぬくもりってこれだ!」と体感しました。


ここで材木屋ラボ調べ。

人が室内にいて、「寒いなあ」「温かいなあ」と感じるのは、目に見えない伝熱によって起こっています。簡単に言うと、熱は高い温度のところから低い温度のところへ移動するということです。

今回使った放射温度計は、伝熱のうち放射(電磁波によって伝わる熱)による温度を計測できるもの。身近なものでいうと、太陽や薪ストーブのあたたかさ、赤外線ヒーターのあたたかさも放射によるものです。触って冷たいものからは温度が低い放射熱が、温かいものからは温度が高い放射熱が出ています。

つまり壁自体の放射温度が高いということは、部屋のなかが暖かく感じる要因になっているということ…!木の壁に囲まれたほうが暖かく、快適に過ごせるということです。ほ~、硬くて冷たいコンクリートの壁は冷たく感じるのは、放射温度が低いってことだったのか!


これはぜひ夏にも調べてみたい項目になりました。断熱材の入っていない事務所の壁、夏にはあつあつになってしまいます。カベハリした壁は近くにいても涼しく感じるのかな。さてさて、どんな結果が出るのか楽しみです。


今日もユカハリつくっています。西粟倉・森の学校の自社工場。



文:むらっちゃん

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