• 2017.02.20

暮らし方や働き方を強く意識した空間づくりが当たり前になれば無垢が選ばれるようになるよ


久しぶりの東京出張。東京からさらに北上して向かうは茨城県。パン製造会社さんの新工場でユカハリ・タイルをたっぷりと使っていただきました。


パン製造会社・新工場に400平米、1,600枚のユカハリ


西粟倉村から電車でを乗り継いで7時間、700km先には圧巻の光景。400平米、計1,600枚ものユカハリ・タイルが敷き詰められています。去年の秋に納品させていただいて以来、ようやく現場を見に来ることができました。


土足でもスリッパでもなく、無垢の上を靴下で過ごす工場


ユカハリ・タイルを使っていただいたのは作業場だけではありません。廊下から休憩室まで延々と続くユカハリ・タイル。これだけの量を一度に使っていただいたことはなかったので感動すら覚えます。


そして何が一番嬉しかったかというと、お客さんが強い意思を持って無垢を、ユカハリ・タイルを選んでくださったことです。「無垢の良さを実感して欲しいから」 と土足でもスリッパでもなく、靴下のまま過ごすように薦めているそうです。


「汚れても入れ替えればいいし、それをスタッフに持って帰らせて家で使ってもらったらいいんだよ」と、未来のイメージまで持ってくれています。 最後の仕上げにはスタッフの皆さんのDIYによって仕上げの塗装がされたのでした。


これだけの広さを塗るのはずいぶんと大変だったろうけど、ただお金を払ってリフォームしてもらうのではなく、自分たちで手を動かし汗をかいて自身の職場空間を完成させてくれました。 パズルの最後のワンピースはお客さん自身がはめてくださいました。自分たちで完成させたという実感は空間への確かな愛着につながるはずです。

「ここ一番のお客さんがいたらウチの工場に連れてきてくれよ。全力で案内するよ」「無垢にどれくらい変化があるかテストに使ってもらってもいいよ」とまで言ってくださったのでした。本当にありがたい…!


ずらりと並んだユカハリ・タイルを見てみると同じ木目や色のものなんてひとつもありません。赤いのもあれば白いのもある。節一つないきれいなものもあれば、僕が見ると「あ、この節はスタッフが埋めるのに苦労しただろうな」なんてことも見えてきます。

ユカハリ・タイルを一枚一枚、節の一つ一つを丁寧に仕上げ作ってくれているスタッフみんなで見に来たいなと思ったのでした。みんな感動するだろうな。

無垢の不安は「事例の蓄積」と「先輩の住まい方」が解決する


多くのひとは「自然っていいね」「木ってあたたかいね」と感じています。「ワタシ、木なんか嫌いだわ」というひとには出会ったことがありません。性善説的にみんな自然が好き、木が好き。


けれど、「木っていいよね」という感覚を生活の一部に持ち込もうとすると途端に精神的なハードルが上がってしまいます。「木って傷つくんですよね」「メンテナンスが大変なんですよね」と不安ばかりが押し寄せてくる。


でも、そういった不安の多くは実例が解決してくれます。 住宅に、賃貸に、オフィスに「こんなふうに無垢を導入しましたよ」「あんなふうにメンテナンスしていますよ」という事例が溜まれば溜まるほど、無垢生活の先輩が増えれば増えるほど、不安を解消する実例が生まれます。


今回の工場の事例もまた、新たな空間で大きな可能性を感じるきっかけとなったのでした。やっぱり無垢はあたたかいし快適です。気持ちいい。

「住まい方」「働き方」を強く意識した空間づくりが主流


今回の東京出張中でハウスメーカー開発部の方やオフィス設計施工会社の方と会って話すなかで強く感じることがありました。


かつては「かっこいい家をつくる」、「おしゃれな空間をつくる」、といった部分に焦点をあてた空間づくりが数多くされてきましたが、現在は「暮らし方」「働き方」を強く意識した空間づくりをしようとする動きが急速に高まっています。


お洒落だけど床が冷たくてスリッパを履かないと生活できないような家に我慢しながら住むのは正直辛い。足元にはブランケット、口にはマスク、加湿器が常に欠かせないようなオフィスで働くのはやっぱりしんどい。


家でもオフィスでも、あくまで主役はそこで過ごすひとたち。空間が主役ではありません。住まい手にとっての快適な家づくり、働くひとにとっての快適なオフィスづくりを考えた時に無垢を使いたいという需要が生まれるのは当然の流れなのかも。


みんな自然が好き、木が好き。「あたたかいね」「香りがいいね」「ジメジメしないね」と木がもたらす効果が快適な空間づくりの一助になることは分かっています。そして、無垢にかかわる不安は事例と先輩が解決してくれる。となれば、木を使わない理由なんてないじゃないですか。って言い過ぎですかね。


文:ハダッチ

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お客さまの暮らしを応援する目的で設立された株式会社西粟倉・森の学校の部署。 2009年の創設時は3人だった部員も、時は流れ現在は5人に。 お客さまの生活に木を取り入れてもらうのはもちろん、お客さまが楽しく暮らせることを願いながら活動中。村の中から村の外まで、木と人の在る所へかけつけます。