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よみもの

  • 2016.12.01

【木の性質】無垢は時間が経つほど、美しいあめ色に古美て(ふるびて)いく。生まれたての白木と比べてみた。

muku-ameiro-henka1 古い木の家や木造校舎、社寺仏閣や古い教会など、入るのは初めてだけど何だか懐かしいような、その場所にいると気分が落ち着く空間ってありますよね。材木屋としては、木が空間を柔らかくしてくれている!(という効果もある)と言いたいところなのですが、今日は置いておいて、別のネタをお届けします。   今日は、事務所内にある、古美た(ふるびた)木材(日焼け等によって経年美化した木材を「古美ている」と表現しています)を、商品になったばかりの白木と比較してみました。 「古美た」は、言うなら「使い込まれた」や、「ヴィンテージ感のある」といった表現でしょうか。自然のものなので、買ったばかりが1番美しいのではなく、時間が経つほどに、メンテナンスをするほどに美しく変化していくのが良いですね。   muku-ameiro-henka2 生まれたての白木と、使い込んできたテーブルを比較してみたのがこちら。テーブルは質感を残したウレタン塗装がしてあるものです。経年美化による色の変化と、つやも出ていて少し光が反射していますね。樹種はひのきです。使っているのは約3~4年程度。   muku-ameiro-henka1 この写真は、すぎの棚板を白木と比較したもの。日がよく当たる高さにあるので、きれいなあめ色に変化してきました。柔らかい樹種であるすぎ(杉)は、手が触れるほど角が取れてやわらかいフォルムになっていくのが特徴です。   muku-ameiro-henka6 次は事務所に置いているユカハリ・タイル(いろいろな種類をまぜこぜで置いています)のうち、2枚を新品にして比較! muku-ameiro-henka7 樹種や塗装はこんな感じ。 やはり無塗装はつやがあまりなく、クリア塗装だとつやがあります。無塗装のものでも、無塗装のままではなく「ミツロウワックス」をカースポンジで塗りこめばつやが出ますよ。事務所は土足で使っているので、木自体が乾燥しやすくはなっているように感じます。   また、以前会社にあった木造軸組みのモデルハウスを解体したときに、色の変化がとてもよくわかる写真を撮影しました。それがこちら。 muku-ameiro-henka3

樹種:ひのき(無塗装)、経年変化:5年程度

また組み直せるように解体していくと、床を張っていた部分と空気に触れていた部分の色の差がくっきり。思わず写真を撮ってしまいました。

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樹種:梁部分すぎ(無塗装)、経年変化:5年程度

また、梁部分は杉が使われているのですが、赤身と言われる芯に近い部分も、経年変化すればほとんど同じ色!柱の途中で、壁が張ってあった部分との境目でくっきり線が付いています。

新築のときに「ちょっと色のばらつきが・・・」なんて気にしていたことは、住んでいくうちに年月も経てばわからならなくなるのです。

材木屋としては、「社内で決めた色の基準に沿ってフローリングを出荷しているんだけどなあ・・・」と感じる写真です(苦笑)

muku-ameiro-henka5 この軸組は西粟倉村内の手刻みの大工さんが作ったもの。金物ではなく継手でつくられた家は解体して、また建て直すことができます。いつでも建てられるぞと材料は今日も眠っています。   「みんなの材木屋」からお客様にお届けするのは木を削って、磨いたばかりの白木(しらき)です。なので日焼け等していない、生まれたての木目。 そこからお部屋の湿度や日当たり、よく歩く場所などによって古美ていく速さが異なりますが、ゆっくりゆっくりと環境によって変化はしていきます。その変化は本当にお部屋によってそれぞれで、一概には変化量をお伝えすることはできません。お部屋に、住んでいる人に馴染んでいくという表現が一番すてきだなあ、と個人的には思っています。   きれいなあめ色になってきた空間をひとつご紹介。 muku-ameiro-henka10

ヨガ教室の皆さま@ユカハリ・タイルフォトコンテスト2016より

人は、空間の下部(床や腰壁)が濃い色だと落ち着くと言われています。徐々にあめ色になっていくユカハリ・タイルは、ゆっくりですが自分自身と一緒に時を過ごすようです。 表面を樹脂で固めてしまうウレタン塗装といった、表面をコーティングした木はキズが付かないよう硬く、変化しないようにしていて味わいはあまり出ないと思うので今回の経年美化からは例外です。 木を使うといっても、無垢はメンテナンスや傷のつきやすさを挙げられることが多いので敬遠しがちですが、長く、気持ちよく暮らしていくためには、変化して古美る材料を選択したいなと村田は思うのでした。  

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森と暮らしを繋ぐために自然豊かな西粟倉村から木の商品をお届けするウェブサイト「みんなの材木屋」の、普段は知られることのない「森から暮らしへ木が届くまで」の物語を、現場から伐りたてほやほやでお届けする編集部です。編集部は人口約1500人の小さな村にあります。