よみもの

  • 2018.05.31

仙台に生まれた医食住と学びの多世代交流複合施設「アンダンチ 」はまるで小さな村。地域の縁側のように多くの人が行き交い集う

 

最近よく耳にする「サ高住」って何?

サービス付き高齢者向け住宅という言葉をご存知でしょうか?

「サ高住」(さこうじゅ)と省略されることも多いこの住宅ですが、言葉を聞いたことはあるが実はよく知らない人も多いのではないでしょうか?

 

サ高住と老人ホームってどう違うんだろう?

私もその違いをよく知らなかった一人でした。

 

 

サ高住と有料老人ホームの違い

サ高住を簡単に説明するとまだ介護の必要がない、比較的元気な高齢者のための賃貸住宅です。

 

有料老人ホームは介護の必要性の高い人の受け入れを前提としています。

入浴・排泄・清掃など生活全般の介助、食事、健康管理など、いわゆる「介護施設」のイメージですね。

 

それに対し、サ高住宅の提供するサービスには「安否確認」「生活相談」の2つしか義務付けられていません。サ高住は介護サービスが提供されない代わりに、自由度の高い生活を送れることが特徴です。

つまり、入居者が管理されることは一切なく、自分でやれることは全部自分でやる自由があるということです。

 

医食住と学びの多世代交流複合施設アンダンチ

2018年夏に宮城・仙台でオープンする「アンダンチ」もそのサ高住の一つ。

 

こどもも、若者も、高齢者も、医療や介護が必要な人もそうでない人も誰もが気軽に集まり、自分の役割を持ちながら、丁寧に暮らす。顔の見える地域の縁側のような存在です。

 

仙台の方言に”あなたの家”を意味する「あんだんち」という言葉があり、その言葉を元に、あなたの”地(場所)” “知(知恵)”という意味も込めて「アンダンチ」と名付けられました。

 

 

畳1000枚分にもなるひのきの床

このたび素晴らしいご縁があり、私たち西粟倉・森の学校はアンダンチ施設内にひのきのフローリングを納品させていただきました。

 

その数およそ1700平米、500坪以上。畳1,000枚分もの面積です。

岡山・西粟倉村から遠く700km離れた宮城・仙台の地で、誰かの足元を温めていると考えると、とても嬉しいものですね。

 

 

今回、お納めさせていただいたのは厚み15mmと30mmのひのきのフローリング。

ひのきは肌色にピンクがかったような色味で、空間に明るい印象を与えます。

 

 

本来であれば、こういった集合住宅では、費用やメンテンナンスの都合上、無垢の床が使われることはほとんどありません。

「高齢者の方々が自分の家だと思い心からくつろげるような空間にしたい」とひのきのフローリングを採用していただきました。

 

 

ひのきのフローリングだけではなく、一枚板のカウンターや無垢材の家具などを選び、自然素材に囲まれる空間になっています。

 

 

ゆらめく炎を眺めながら、身体の芯まで温めることができるように薪ストーブもあります。

宮城・仙台はご存知の通り降雪量の多い地域ですが、薪ストーブがあれば毎年冬がくるのがちょっと楽しみになりますね。

 

保育園やレストラン、駄菓子屋もある小さな村

アンダンチは単なるサ高住ではありません。

こどもも、若者も、高齢者も、医療や介護が必要な人もそうでない人も誰もが気軽に集まり、自分の役割を持ちながら、丁寧に暮らすことができる小さな村です。

 

  • アンダンチ … 医療、住居、食事の「医・食・住」環境を充実させたサービス付き高齢者住宅
  • HOCカンタキ … 「通い」「宿泊」「訪問」「訪問看護」を組み合わせたワンストップサービス看護小規模多機能型居宅介護事業所
  • アンダンチ保育園 … スタッフのこどもたちや提携法人のお子様、地域のお子様をお預かりする保育園
  • いろは … 特殊な圧力鍋で炊いて3~4日間熟成させた「寝かせ玄米」が美味しい和食レストラン
  • アスノバ … 地域交流イベントやワークショップなどに活用できるフリースペース、小さな図書館、ハンドメイド商品の物販スペース
  • 駄菓子 福のや … 入居者さんが店番をする駄菓子屋さん

 

これだけでも驚きですが、他にも遊べる広場やステージ、ピザ窯や土管があります。なんとヤギやニワトリまで飼育するそう!

 

赤ちゃんからおじいちゃん、おばあちゃんまで世代を超えて繋がり、みんなで学び合い、支え合いながら、楽しく幸せに豊かに過ごして小さな村のようです。

 

 

アンダンチを訪問できる日を待ち遠しく待っているのですが、アンダンチに関わる人にもいつか西粟倉村にも足を運んでもらえたら嬉しいなと思っています。

 

「皆さんの足元を支えているひのきはこんな森で60年以上育ってきたんですよ」

きっと西粟倉の山も、宮城・仙台からの訪問者さんを喜んでくれるはずです。

 

医食住と学びの多世代交流複合施設「アンダンチ」

  • 貸主・事業主 : 株式会社未来企画
  • 〒984-0827 仙台市若林区荒井西土地区画整理事業地内23街区4-1画地

三重大学を卒業後、国産材専門の木材商社を経て、西粟倉村へ移住。新たな木材流通をつくるためプロユースの営業を担当。山を走り回ったり、狩猟をしたり、DIYに勤しんでいます。

個人ブログも書いてます → http://hadatomohiro.com/