• 2017.09.11

ついつい丸太が買いたくなる?木材市場へ行ってきました~ずぶなまを買いに~

 

「築地市場」というと、実際に足を運んだことが無くてもどういう場所だか想像できる方も多いのではないでしょうか。

 

横たわるマグロ…競りに参加する長靴を履いた沢山のおじさまたち…  

 

その横たわるマグロを丸太に変えてみてください。それが木材市場です。

木材も魚と同じように、競り(せり)が行われる市場があるってご存知でしたか?

 

  雲の流れが速い良く晴れた日。西粟倉村から約1時間程の距離にある、岡山県津山市の津山総合木材市場へ行ってきました。  

 

この日競りにだされる原木と映り込んだ指

 

競りが始まる前に購入する原木の目星をつけるおじさまたち(とうつりこんだ指)  

 

  原木は一本で売られる物から、4本、6本、十何本とセット売りされる物まで様々です。

写真は撮り忘れてしまいましたが、それぞれの原木の材積等が掛かれた小さな紙が貼りつけられています。

構造物に使用する物なら曲がりが少ない原木が良いですし、細かく砕いて集成材にする為なら、曲がりは関係ありません。

 

原木を買い付けに来る人達は、それぞれの用途に合わせて原木の断面や紙の情報から”良い木”を選び、競りに参加します。  

 

落札された原木には白いチョークで印をつけていきます

 

競りが始まると、”振り子さん”と呼ばれる市場の方が原木を一本ずつ競りにかけていきます。

購入の意思の伝えかたは「声」と「手のサイン」。ライバルがいなければ落札、ライバルがいれば価格が上がっていきます。 振り子さんは複数人いるので競りの進め方もそれぞれです。流れるように競りを進めていく振り子さんだと、こちらもリズムに合わせてサインを出さなければいけません。    

 

そしてカッコいいのがそのサイン。1から10までの数字を指の形で表すのですが、実際の競りでは「俺いまサイン出してる」なんて感じは全然ありません。

 

  組んだ腕の上で手がススッと動いたかと思うと落札。

 

  あごに沿えた手がススッと動いたかと思うと落札。

 

 

かっこいい。  私も振り子さんの目の前でススッとハンドサインを出したくなりましたが、どう考えても怒られるので我慢しました。 築地の市場ほど賑やかに声が飛び交う場所ではありませんが、やはり激しい応酬の場。見学しているだけでも影響を受けてしまうようなエネルギーに満ちていたのでした。    

 

 

「こうありたいものだな」と思わせてくれる原木    

 

 

ところで、「ずぶなま」とは何を指す言葉かご存知でしょうか。

初めて上司の口から耳にした時は「この人、昼間から部下になんて事を」と若干引きましたが、よくよく聞いてみるとれっきとした業界用語。

乾燥されていない水分を多く含んだ生木の状態の事を「ずぶなま」というそうです。ここで覚えても恐らく日常で使う場面はありませんが、声に出したくなる業界用語として、頭のかたすみに是非置いておいてくださいね。    

 

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ピチピチニューフェイス。木に関する仕事をするのは初めて。 木のことを勉強するために現在住んでいる古民家ハウスの内装をコツコツとDIY するといいながらも2回目の冬が近づいている。趣味は道の落とし物観察。