【DIY】六畳間・和室の畳を剥がして6時間でフローリングに張り替えてみた
よみもの
もう現状回復なんてこわくない!入居者やオーナーに寄り添い一緒につくるカスタマイズ賃貸のあり方
入居者さん、ビルオーナーさん、そして、二人をつなぐ不動産屋さん。その三者が一緒に考え、手を動かし、つくりあげた素敵なカスタマイズ賃貸のお部屋が完成しました。
内容は本当にシンプル。ただ、床と壁を変えただけのことです。けれど、完成にいたるまでのプロセスがとてもおもしろくて、実はとても重要なんです。 まるでちいさな物語のよう。三人の登場人物が、とあるビルの一部屋を舞台に、頭を悩ませ、手を動かし、一緒に空間をつくりあげていくお話です。
小さな本屋さん「MILBOOKS」の店主であり、ビルオーナーでもある福井さん
舞台となるお部屋の入居者である、デザイナーの佐藤さん(HIDETO SATO DESIGN)
岡山で不動産業を営む「タルト不動産」の三宅さん
三人の登場人物がそれぞれの立場から、これからの住まいのあり方について考える、ちいさな物語です。
タルト不動産さんのコラムでは、このカスタマイズ賃貸のお部屋が完成するまでのストーリーが記されています。ぜひご覧になってください。
◯目次
賃貸でもDIYにチャレンジしてみたいと思いながらも、良い物件を見つけられていないひと 間取りや立地も良いのに、空室が埋まらなくて困っているオーナーさん こんな街では不動産業なんて向いてない、なんて諦めかけている不動産業者さん
いろんなひとに、このちいさな物語を読んでもらえると嬉しいなと思っています。
今回の舞台となるお部屋があるプリペアドビルはとても立地の良いビル。
いつも通りの原状回復工事をして、いつも通りの家賃で募集をしても、きっと入居は決まっていたと思います。
でも、今回はそれをしませんでした。 入居者さんにはリフォーム前の状態を見て部屋を決めてもらい、そこから入居者さんの要望を聞きながら、リフォームの内容を決定し、工事を行うようにしました。
なぜ、あえて時間と手間をかけて、そんなことをしたのか。 入居者さんの要望に応えることで、部屋を気に入ってもらい長く住んで欲しいオーナーさんの思い。そして、自分の好きなデザインで、使いやすい部屋にしたい入居者さんの思い。 このふたつの思いをつないでみたかったと語るのは、タルト不動産の三宅さん。
不動産業者の立場からしてみれば、(誤解を恐れずに言うならば)メンドクサイ仕事に違いありません。時間と手間がかかり過ぎてしまうのです。 けれど、不動産業者ならばゼッタイにやりたがらない手間を「あえて」かけることで、オーナーさんと入居者さんの思いをつなげようとしたのです。
わたしたち「みんなの材木屋」はいち材料屋として、ユカハリ・タイルを納品させていただきました。
タルト不動産の三宅さんやビルオーナーの福井さんと一緒にユカハリできたことは、貴重ですてきな経験でした。わずかながらではあるのですが、この三人の物語に材料屋として関わらせていただいたことをとても嬉しく思うのです。
ユカハリ・タイルを敷き詰めたり、丸ノコをにぎって材料をカットしたり、仕上げのワックスを一緒に塗ったり。 昼からはじめた作業も、気づいた時にはすっかり夕方。雪がちらつく寒い日でしたが、最後にはみんな汗びっしょりでした。
世間でこれだけリノベーションやDIYといった流れが生まれてきていても、いざ自分の立場となると思いのほかハードルが高かったり、最初の一歩が重かったりするもの。 新しいことをはじめるときはやっぱり不安。その時にそっと横に寄り添って考えてくれるひとの存在ってとても有り難いと思うのです。
気づけばあたたかくなって、すっかり春模様。 あたらしい場所であたらしい生活がはじまるひとも多いこの季節に「いつかは暮らしを自分でつくれるようになりたい」なんて考えているひとは、ぜひこの物語をご覧になってください。 読み終わった時に、その「いつか」は意外とすぐだと感じるのかもしれません。
◯タルト不動産 コラム
こちらでまとめ読みもできます。 →「小さな本屋さんのウエ」
みんなの材木屋・スタッフの羽田も少しだけ登場させていただきました(わーい)。
今回の物件で施工していただいたユカハリ・タイル(ひのき・無塗装)はこちらのページからご購入いただけます。 →ユカハリ・タイル