よみもの

  • 2019.11.21

材木屋との温かい関係でじっくり育ち、職人が1本1本焼き上げる西粟倉村のうなぎブランド「森のうなぎ」

材木屋うなぎ

一見、関係のないように見える2つの事柄ですが、私たちが暮らす西粟倉村では大きく関わり合っています。

今回は、西粟倉村のうなぎブランド・森のうなぎをご紹介します。

 

森の学校のモノづくりで発生してしまう端材

私たち西粟倉・森の学校は日々、木材加工に取り組んでいます。

2019年10月で創業10周年を迎え、フローリング等の住宅用内装材を中心に、DIY用製品、家具、雑貨などさまざまな製品をつくっています。

山で50年60年と育った一本一本の間伐材をできる限り使い切り、品質の高い製品をつくりたいと思いながらも、どうしても製品にすることができない端材(はざい)が発生してしまいます。

端材なので、日々発生するサイズや量もバラバラ。

それゆえ一般のお客さまに販売することも難しく、長年その活用方法に困っていました。

自宅に薪ストーブや薪ボイラーを導入しているスタッフが自宅に持ち帰って燃料として利用することもありますが、使用量は微々たるもの。

私たちの木材加工量や商品数が増えれば増えるほど、発生する端材も増えてしまっていました。

しかし、近年では木材加工で発生した端材がうなぎの養殖に使われるようになり、西粟倉村内で有効活用されるようになったのです。

 

エーゼロが取り組む西粟倉村の鰻ブランド「森のうなぎ」

西粟倉村を拠点に、ローカルベンチャーの育成支援や住宅建築・不動産業、企業研修やツアー業など、さまざまな事業開発に取り組むエーゼロ株式会社は、廃校になった旧影石小学校の体育館で養鰻業にも取り組んでいます。

現在では、道の駅や東京や大阪のうなぎ屋さん老舗百貨店インターネット販売などを通して、西粟倉村発のうなぎブランド・森のうなぎが全国に届けられています。

  • 端材がうなぎの養殖に有効活用されている
  • 廃校になった小学校の体育館でうなぎを育てている

それぞれの言葉からイメージが湧きにくいですが、根幹には地域に眠る資源の価値を引き出し循環する経済をつくりたいという思いがあります。

 

端材を燃やして温めたプールで育つ「森のうなぎ」

養鰻業において、うなぎの成長を促進するには温かい水温が必要です。

海や川を大移動するうなぎですが、実は温かい環境が好きのようです。

うなぎの養殖用プールでは、私たちが泳ぐプールと同じ水温25〜30度が好ましいと言われています。

しかし、西粟倉村はスキー場もあるような積雪量の多い中山間地のため、冬は氷点下になる日も多々あります。

冷たいプールでは私たちが凍えて気持ちよく泳げないように、うなぎもすくすくと成長することができません。

そのプールを一定の温度に維持するためのボイラーの燃料として端材が有効活用されているのです。

うなぎを育てる水温をキープするための燃料に、捨てられている端材を活用できると考えたことがうなぎの養殖に取り組むきっかけとなりました。

材木屋うなぎ

一見、関係のないように見える2つの事柄は、林業と水産業をつなげる取り組みのはじめの一歩だったのでした。

 

資源が巡り巡って循環が生まれる地域を目指す

端材がうなぎのプールを温めるための燃料として使われるだけでは地域の循環は終わりません。

うなぎの養殖場から出た排水のほとんどは、屋外に設置しているろ過装置でろ過され、養殖場に戻します。

閉鎖循環式養殖という、汚水を出さない仕組みを活用しています。

さらに、ろ過装置で蓄積した有機物を含む水(うなぎの循環水)は、ビニルハウスの畑に用いて野菜の栽培に活用されています。

畑では、トマト、オクラ、ナスなど季節に合わせた野菜が育てられています。

私たちの工場でも野菜が販売され、仕事帰りのママスタッフたちが今晩のおかずにと買ってくれています。

木材加工で発生した端材がうなぎの養殖用プールを温める燃料として使われ、うなぎのプールの循環水は畑の肥料となり、畑で育った野菜は私たちを元気にする栄養になります。

人口1500人弱のちいさな村だからこそできる、資源がめぐり循環が生まれる地域を皆で目指しています。

東西食べ比べセットや活鰻など多様な商品ラインナップ

エーゼロ株式会社では、稚魚からうなぎを育てています。

生きものを育て、加工し食べものにする事業ということもあり、水質や水温、飼料の管理は徹底して行われています。

ゆっくりと時間をかけて大きく育ったうなぎは職人の手によって捌かれ、一本一本を手焼きしています。

程よい脂とふわっとした柔らかな身が特徴の森のうなぎは、その美味しさを引き出せるよう、タレは試行錯誤を重ね、添加物を一切使わず、醤油、みりん、酒、砂糖のみで作っています。

また、できるだけ焼きたてに近い状態食べていただけるよう急速冷凍しています。

森のうなぎを美味しく食べていただくために養鰻方法だけではなく、調理方法にもこだわっています。

うなぎは地域によって捌き方や調理方法が代わる食材です。

  • 関東風 背開き・蒸しあり ふわっと柔らかな食感
  • 関西風 腹開き・蒸しなし ジューシーで香ばしい旨味

森のうなぎでは、関東風と関西風の調理方法の違いを楽しめるような東西食べ比べセットを用意しています。

さらに、本格的にうなぎを捌いて調理したいお客さま向けに活鰻調理はたいへんなのでさっと食べたいというお客さま向けに使い勝手の良い刻みパックもあります。

 

実質負担額2,000円で西粟倉村の産品が手に入るふるさと納税

森のうなぎは西粟倉村内の道の駅あわくらんど森のうなぎオンラインストアで購入できます。

しかし、皆さんもご存知のようにうなぎは決して安くありませんので、今回はお得に森のうなぎを手に入れる方法をご紹介します。

それはふるさと納税。

ふるさと納税は、出身地やゆかりのある土地など、皆さんが応援したい自治体に寄付ができる仕組みのこと。

手続きをすると、税金の還付・控除が受けられるため、実質自己負担額は2,000円のみ

返礼品として、自治体から特産品や宿泊券などをもらえるという、とても嬉しい制度です。

手続きが面倒くさそうで取っ付きにくく感じるふるさと納税ですが、私も昨年はじめてふるさと納税で寄附をし、山形牛の美味しいハンバーグを返礼品としていただきました。

想像以上に手順は簡単でお値打ちに返礼品が手に入る素晴らしい制度なので生かさない手はありません。

西粟倉村では、今回ご紹介した森のうなぎや同じくエーゼロが取り組むジビエブランド・森のジビエお米野菜作家さんがつくった木工品陶器など、100種類以上の返礼品が揃っています。

もちろん、私たち西粟倉・森の学校がつくるユカハリ・シリーズフローリングテーブルなどの人気商品もありますよ。

詳しくは、ふるさと納税ポータルサイト・ふるさとチョイスをご覧ください。

 

ふるさとチョイスで西粟倉村の返礼品を調べてみる

 

三重大学を卒業後、国産材専門の木材商社を経て、西粟倉村へ移住。新たな木材流通をつくるためプロユースの営業を担当。山を走り回ったり、狩猟をしたり、DIYに勤しんでいます。

個人ブログも書いてます → http://hadatomohiro.com/