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  • 2019.06.07

地元の中学2年生が西粟倉・森の学校に4日間の職場体験に来てくれました

この記事は西粟倉・森の学校で4日間職場体験を経験した西粟倉中学校2年生が記事を書いています。 自身の経験を記事として書き発信することで、学んで終わりではなく自分の言葉で伝えたいと思います。

はじめに:自己紹介

西粟倉中学校2年の榎原佑姫(ゆうき)です。 西粟倉・森の学校で4日間職場体験をしています。小学生から取り組んでいる森林学習で西粟倉の森に興味を持ったので西粟倉・森の学校を職場体験に選びました。 この記事では、私が西粟倉・森の学校で行った4日間の職場体験で経験したことや学んだこと、感じたことを書きました。

西粟倉・森の学校はこんな会社です

西粟倉・森の学校は28人程度のスタッフがいる、木材加工の会社です。地元のお母さんたちがたくさん働いていて女性の多い会社です。今年で10年目だそうで、私が4歳の頃に生まれた会社です。 西粟倉の山に生えている木を加工して、住宅に使う無垢フローリングDIYキットワリバシなども作っています。

1日目:西粟倉・森の学校の全体像を知る

百年生の人工林を見学

まず、百年の森に行きました。百年の森と聞いて、とても太い木を想像していましたが、意外と細く、長い木でした。木が生長するには長い年月が必要だと実感しました。 間伐されるだけではなく、森の中には植林された木もありました。植林された木には鹿に食べられないようにプラスチックの筒で囲われていました。木を今使うためだけではなく、木を植えて次世代に繋いでいこうとしていることを知りました。

西粟倉村で伐り出された丸太が集まる土場を見学

次に、森林組合の土場に行きました。A級、B級、C級と選別された丸太が並んでいました。A級は建築用材や製品B級は合板C級は燃料として主に使われています。私は土場を見学して、A級の丸太の少なさに驚きました。B級の木が最も多いそうです。C級の丸太は西粟倉村内の温泉を沸かすのに使われていて、余すところなく使っていることを知り驚きました。

西粟倉・森の学校の工場でモノづくりを見学

そして、工場を見学しました。いつもは通学途中に工場の前を自転車で通っているだけですが、中に入ってみると意外に広かったです。工場はかつてナカバヤシという文房具メーカーの工場だったようです。工場内を回っていると女性のスタッフの方がとても多かったです。

木製カトラリーDIYキット「ヒトテマキット」を作る

見学を終えて、午後からはヒトテマキットを作りました。ヒトテマキットは自分で削って磨いてつくるカトラリーのDIYキットです。初めのうちは難しかったですが、完成に近づくと段々とコツをつかんで、楽しく作業ができました。形を決めたり、彫刻刀で木を彫るのが大変でしたが、紙やすりで磨いていくと一気に完成品に近づいて嬉しかったです。自分で作ったスプーンでハーゲンダッツを食べるのが楽しみです。木は熱が伝わりにくいのでアイスクリームが溶けにくいそうです。

2日目:工場で製品をつくる

含水率の検品

午前中は木に含まれる水分の割合・含水率を調べる仕事をしました。含水率が12%以上の木は再乾燥する必要があり、1枚1枚すべての板の含水率を調べています。とても丁寧な検品に驚きました。そもそもこういった含水率を調べるという仕事があることを知りませんでした。100枚以上の木材の含水率を測りましたが、1枚の木材でも場所によって含水率が違うことがあり、木によって乾きやすさが違うことを知りました。

ユカハリ・タイルの製造

午後からはユカハリ・タイルを作る仕事をしました。裏側のゴムシートを貼ったり、エアーで小さなゴミを取ったり、節のパテ埋めをしたりしました。時間が深い節穴や端部分の節埋めが難しかったです。「女性がストッキングを履いていても伝線しない床。赤ちゃんがハイハイしても怪我をしない床」という工場の合言葉が特に印象に残りました。

3日目:原木市場で素材の仕入れを知る

レーザー加工機を使って商品づくり

レーザー加工機に木材をセットし、加工する仕事と、レーザー加工が終わった製品をヤニを取るために拭く仕事をしました。レーザー加工機に木材をちゃんとセットしても、うまくレーザーでカットができない場合がありました。木の木目や節が原因だそうです。また、製品を拭く前と後では見た目が全く違っていました。細かい作業も大切なことが分かりました。

山崎原木市場を訪問して競りを見学

兵庫・宍粟の山崎原木市場を訪れ、原木丸太の競りに参加しました。1日目に見学した土場の数倍の丸太が並んでいました。競りは魚市場のように、手でサインを出し、値段を決めていました。値段が決まるのがとても早く、何円で競り落とされたのか全く分かりませんでした。私以外、参加していたのは全員男性でした。原木市場で食べたお弁当がとてもおいしかったです。

4日目:経験したことを記事にして発信する

職場体験を記事にしてWEBで発信

職場体験で経験したことを西粟倉・森の学校のWEBで記事にして公開する仕事です。今こうしてパソコンに向かってキーボードを叩いています。普段はパソコンは使わないので難しいです。そして、感じたことを言葉にするのがとても難しく、なかなか文章が書けません。見て知って分かったつもりになっていましたが、自分の言葉で人に伝えようとした途端、うまく書けないので、物事を整理して考えることの大切さを知りました。

最後に

西粟倉・森の学校で働いている方は、みなさんとても楽しそうでした。事務所では時々笑い声があがったり、お昼休みには一緒にごはんを食べながらいろんなお話をしました。最初はとても緊張していましたが、4日間の職場体験で色々な仕事を体験させていただいて私も楽しかったです。普段の中学校生活では体験できない貴重な経験ばかりでした。今はまだ将来どんな仕事に就きたいかは分からないけど、どんな仕事に就いても楽しく働いていたいなと思いました。    

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