よみもの

  • 2019.03.26

上昇し続ける運送費問題に対応する時間指定・軒先渡しができる宅急便サイズでのモノづくり

今後も上昇し続けるだろう運送費に備えて、私たちは宅急便で運べるモノづくりを意識しています。木材は「重い・かさ張る・安い」という特性上、製品価格に対する運送費が高くなりがちな産業。柱やフローリングは2〜4mといった長いサイズで扱われることが多いので、基本的には混載便という配送方法が使われます。縦・横・奥行の合計が160cm以内がルールの宅急便で運べないことがほとんどです。 ただ、私たちが製造しているユカハリ・フローリングは長さ90cmという短いサイズです。このサイズならおよそ1坪分(3.24平米)=36枚をダンボールに梱包してもギリギリ宅急便で運べるサイズになっています。宅急便なので離島以外は全国一律の値段でお届けすることができますし、時間指定や軒先渡し(玄関先まで運んでくれること)ができます。送料は当たり前に掛かる費用ですが、後出しで送料が高くてがっかりすることって少なからずあると思います。宅急便で運べる商品だと送料込みで値段設定がしやすいのでお客さまに購入していただきやすい商品でもあります。 短くなる分、現場での張り手間が増えることになりますから、「短いサイズだと現場で大工さんが困るんじゃないだろうか?」という意見もありましたが、むしろDIYで自分自身で床を貼るお客さまにはたいへん好評です。「短い分、取り回しがしやすいのでカットが楽です」と言っていただくことも増えました。長さ4Mのフローリングは家の中に運ぶだけでも一苦労ですが、このサイズなら女性でも一人で運ぶことができます。 お客さまに喜んでいただけるだけではなく、私たちのモノづくりにも宅急便サイズでのモノづくりは活きています。製品を製造するための原料となる丸太は3M〜4Mで流通することがほとんどです。ただ、自然素材なので反りが大きいものがあったり、節が極端に大きいものが出てくることもあります。そんな木材を捨てることなく、短く切って商品に再加工することもできます。 私たちは大きな木材加工工場ではありませんですから、大量生産のモノづくりがあまり得意ではありません。だけど、1本1本の木を余すところなく生かしたいという思いは人一倍強くあります。50年60年と山で育った木をお客さまにお届けし喜んでいただけるように一所懸命モノづくりに取り組んでいきたいと思っています。

三重大学を卒業後、国産材専門の木材商社を経て、西粟倉村へ移住。新たな木材流通をつくるためプロユースの営業を担当。山を走り回ったり、狩猟をしたり、DIYに勤しんでいます。

個人ブログも書いてます → http://hadatomohiro.com/